根源仏典１１真理の流れに入ることに関係づけられた経典 責任監修最聖 麻原彰晃尊師

序 一九九二年四月に、わたしは、「関係づけられた経典の部門(サンユッタ・ニカーヤ)」の翻訳を世に出したいと考えた。しかしその計画は一年遅れ、九三年四月に現象化することができた。 　特に今月は、『道に関係づけられた経典』、そして『絶対の真理に関係づけられた経典』、そして『真理の流れに入ることに関係づけられた経典』の三冊を出すことができることは、わたしにとって大変な喜びである。 　この『道に関係づけられた経典』の全体を読むことにより、サキャ神賢の教えがどのようなものであり、そして、それを実践することによりどのような利益があるのか、ということをわたしたちは如実に知ることができるだろう。 　また、『絶対の真理に関係づけられた経典』を読むことにより、真理とは何であるか、つまり、サキャ神賢の説く真理とは何であるかを如実にわたしたちは理解することができるであろう。 　この『絶対の真理に関係づけられた経典』の内容は、現在、日本でいわれている「真理とは、聖なる八段階の道(八正道)である」と説く、他宗派の誤った見解を粉砕するに十分な内容であるということができる。 　つまり真理とは、「善・徳・寂静・法則の実践という四つの修行実践を土台とし、完全なる煩悩破 壊を行ない、それによって、すべてが実体がないことを悟り得る道である。その方法である。そしてその結果である」ということを理解することができるからである。 　また、『真理の流れに入ることに関係づけられた経典』によって、帰依とは何であるか、信とは何であるかということを、たしたちははっきりと理解することができるはずである。 　この三冊の経典は、三冊セットで皆さんが読み、 そして、記憶していただいたら、サキャ神賢の教えの全貌のかなりの部分を理解することができるはずである。 　願わくばわたしと、わたしの翻訳チームの功徳が、すべての衆生を利しますように。そしてもし、万が一経典の過ちが生じた場合、そのすべてのカルマはわたしに還元されますように。 一九九三年四月十六日 麻原彰晃 # オウム真理教